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閉校する小学校で「人文字」撮影

図面作成・測量

建設技術を駆使した地域貢献

2020年6月29日~9月15日

PROJECT

閉校が決まった小学校からの、ある依頼

2016年 中途入社

佐藤 寿朗

土木部 / 課長代理

始まりは校長の一言だった。閉校が決まった、新発田市立天王小学校。グラウンドに人文字をつくり、写真を撮って子どもたちの記念にしたい。その実現に手を貸してくれないかーー。佐藤は迷いなく引き受けた。「複雑な文字でなければいける。図面の作成から測量まで当社がやりましょう」と。岩村組にとっては初の試みである。でもこれまで培ってきた技術を用いればできないことはない。早速、グラウンドの現寸測量を行いレイアウトを提示。閉校記念事業の実行委員会にも確認をとり、プロジェクトは始動する。打ち合わせは通算10回に及び、本番までに実に2カ月半の時間を要した。「苦心したのは、ボランティアであるこの取り組みと通常業務を両立させること。それらを分けて考えず、一続きの現場として捉えることで、なんとか時間を捻出しました」。

笑顔の集う人文字が完成

肝となったのが事前シミュレーション。測量して位置を割り出し、描くべき文字やラインをロープで形づくってドローンで撮影する。イメージを具体化し、より精度を高めるためだ。「直径30mの円を表現するために1mごとに割り箸を立て、そこにロープを掛けていきました。撮影が終わったら、児童が怪我しないよう全て抜いてまっさらに。手間がかかっても、このように先方とコンセンサスを取るための確認作業は綿密に行いました」。迎えた当日の感動は言うまでもない。児童や保護者たち100人でつくった、大きな「天」の文字と校章。測量という技術でなし得たことが教頭先生より説明され、佐藤たちのもとには「最高に良かった!」「本当にありがとう」と感謝の言葉が寄せられた。「苦労も吹き飛ぶ思い。確かな実績にもなりました」。

建設業のいいところ、もっと知ってほしい

同小学校で定期的に行ってきた催しとして、ショベルカーやダンプトラックを体感してもらう「じどうしゃくらべ」がある。子どもたちのために当社ができることはないか、と校長先生に掛け合い実現したものだ。授業の一環ゆえの様々な制約を乗り越え、試行錯誤しながら定着させてきた。「実はこの天王小学校、私も娘も通った母校なんです」と佐藤。しかし高い熱量の理由はそれだけではない。建設業の魅力をもっと知ってほしいとの思いが源にある。「この仕事は自己満足ではいけない。つくったものを利用する方々に喜んでもらうことが第一なんです。だからこそ地域との繋がりは最重要。こうしたイベントを通して、将来、建設の仕事を就職先の選択肢に加えてもらえたらうれしいですね」。柔和な佐藤の笑顔に、仕事への誇りがのぞいた瞬間である。